Sciaccaライフ~Buona Domenica~
皆さんこんにちは、Andyです!
あれ、久々だなぁだって?
はい、そうこうしてるうちに日にちが経ってしまいました(笑)
今回も貴重な体験について書いていきますよー!
タイトルにあるBuona Domenicaは良い日曜日を!という意味です~。
カーニバルが終わり、なんだか寂しい心を持ったまま日常生活を送っていた一週間。
写真を見返したり、カーニバルの曲を聴いたり、、、
そんな中でも、オーナーの博物館に団体客が来るということで、オーナーのサポートをしたり、「ザクロを100本植えよう計画」が始まったり(これについてはまた今度)と、もちろん充実した日々になりましたよ!
カーニバルが終わって一週間後の日曜日、あのどんちゃん騒ぎと打って変わって静かで穏やかな日曜日です。
この日はお昼ごろにオーナーの友人が遊びに来て、天気が素晴らしく良いので外でランチをすることになりました。
以前滞在していたWorkawayerが作った木のテーブルを今シーズン初使用です。
オーナーは長ーいソーセージを焼き、
友人は古くから作られている(?)秘伝のソースを作り、
私はサラダを作り、
それらを全てパンに挟んでパニーノの完成!
ワインも持ってきて3人で乾杯。
暖かなシチリアの太陽の下で、こんがり焼けたソーセージの香り漂う美味しいランチを食べながら、心地良く肌に触れる風を感じ、目の前には緑が広がり、オーナー達とお喋りもし、心が解き放たれました。五感を使い、「生きる」を感じる時間。
ランチ後は家に戻り、バルコニーでエスプレッソとドルチェに舌鼓を打つ。
優雅なひと時を過ごし、心の幸福度がいつにも増して高いなと思いました。
友人は帰り、オーナーに
「今夜、町でコンサートがあるんだけど行くかい?」
と言われました。
アコーディオンとピアノのデュオで、クラシックな曲からポップな曲まで様々なジャンルの曲を演奏しているらしい。
音楽はもともと大好きなので、二つ返事で行くことが決定。
こんなに充実した休日を送っちゃって良いんですか!?と心の中で叫びました(笑)
日が落ち始めた18時ごろ、町へ向かい、また別の友人と合流。
中央広場の近くにある、いわゆるコミュニティセンターのようなところで開かれる小さなコンサートでした。
シャッカの中央広場はこちら。Piazza Angelo Scandaliatoです。
ここ、絶景スポットです。日の入りを見るのに持って来いです。
おっと脱線しましたね!
彼らの演奏は心にくるものがあります。エリック・サティやベートーベンの曲、ビートルズやQueenの代表曲などを全てこの二つの楽器で演奏していました。
私はですね、ジムノペディのアレンジ曲を聴いた時、美しさのあまり涙を流してしまいました。他の曲も、どれも素敵なアレンジでした。
最後に演奏したQueenメドレーはかなり盛り上がりました。本来は演奏のみで歌はないのですが、観客が歌い始めるのには驚きました。フィナーレはWe are the champions。もう大合唱です。私もつられて歌っちゃった~(笑)
会場はこんな雰囲気。
コンサートが終わってから分かったのですが、メンバーの一人がオーナーの友人の親戚でした。なるほど、だからコンサートがあることを知っていたんですね!
入場料はいくらだったかは忘れてしまいましたが、とにかく安かった記憶があります。
CDが売っていたのでお土産に購入し、友人の親戚の方と挨拶もし、最高に気分が良い夜でした。
コンサート後はパブでお酒を軽く飲んでから帰宅。
実はこの日、ほぼシャッカでしか通じないらしい言葉を教えてもらいました。
"Schiticchio(すきてぃっきょ)"=「友人や家族とご飯を食べながら愛やエネルギーを感じること」だそうです。
まさにこの日曜日、私は目一杯"Schiticchio"を感じました。
人それぞれ幸福の感じ方は違うけれど、私はこの経験がとても幸せでした。
せわしなく過ぎていく日々の中にあるオアシス的な存在・時間を、もっと大切にして噛みしめていきたいです。
ただの裏道でさえ雰囲気があるんだなぁ。の図。
ではまた!!
Sciaccaライフ~初めてのカーニバル③~
皆さんこんにちは、Andyです!
ではでは、カーニバル最終回スタート~
カーニバル5日目の月曜日は、私たちは一旦休み。
一応平日なのでお仕事はしますが、やはりカーニバル中。がっつり仕事はしないです。
夜は夜でオーナーと彼女さんと3人でディナーを作り、ワインやビールを飲みながら家でパーティーをしていました(笑)
会場へ行く気力はなくても、カーニバル気分は冷めないオーナー達。
もうどこでもカーニバルです。
さぁ、そしてカーニバル最終日です。楽しかった6日間はあっという間。
一抹の寂しさとともに夕方ごろ町へ向かいました。
あ!前回、前々回と言いそびれていたことが、、ペッペナッパについてです!
シャッカのカーニバルになくてはならない存在。カーニバルの王様。
一体誰や???と思われる方が多いでしょう。この方です。
ででーん!!
ペッペナッパは、もともとは、ローマのとある劇場のマスクから派生して、16世紀にシチリアで誕生したカーニバルマスクだそうです。
50年代に、シャッカ出身の上院議員の方がこのマスクをシャッカのカーニバルのキャラクターに採用し、そこからカーニバルの王様として君臨するようになったそう。
市長さんからペッペナッパに鍵が受け渡され、シャッカのカーニバルは始まります。
これは、普段市長さんの管理下に置かれているシャッカの町が、カーニバル期間中はカーニバルの王様ペッペナッパの管理下に置かれることを意味しています。
そりゃあ町中がカオスになるわけです。子供もお年寄りも若い世代もたーくさんの人がほぼ夜通しで踊って遊んでるのですから。
ペッペナッパのフロートはいつも先頭を切って進みます。このフロートだけは特別仕様。フロート後方にソーセージを焼くスペースがあるんです。そこで焼いたソーセージやワインを町ゆく人々に配る。シャッカカーニバルの風物詩です。
私も最終日にワインをもらいました!
見えますでしょうか。フロートから立ち上がっている煙が。ソーセージを焼いている証拠です!そしてワイン!嬉しかったー!!
この日に、一日前に到着したばかりのアメリカからのWorkawayerとも出会いました。もう一つのプロジェクトである言語教室の先生です。後々ひょんなことから一緒に生活することになり、兄のような存在になっていきます。
さて、ペッペナッパの話に戻りましょう。
先ほど、カーニバル初日にはペッペナッパにシャッカの鍵を市長から渡されると言いましたが、なんとなく予想がついた方もいらっしゃるでしょう、最終日にはその逆が行われます。
パレードやステージ披露など全行程を終えた深夜1時半ごろ、市長へ鍵が返還され、そしてペッペナッパの体がフロートから取り外されて燃やされます。ペッペナッパの焚火です。この焚火がカーニバルの終わりを告げるのです。
オーナー談によると、終わりを告げるペッペナッパの焚火を見て涙を流す人もいるんだとか。ちなみに燃やされる間に流れる曲がありまして、「Ciao Peppe Nappa」と言います。シャッカの人たちほぼ全員歌えると思います。
この曲をみんなで歌いながらペッペナッパが燃え尽きるまで見守る、そんな時間です。
カーニバルを終えてオーナー達と帰宅した時、すごく寂しい気持ちになってしまいました。
6日間通して様々な体験をしたカーニバル。
フロートも、ダンスも、曲も、衣装も、全部シャッカの人たちが約3ヶ月で作り上げた作品です。仕事終わりのお父さん方が、フロートの制作場所に集まり夜な夜な作っているそうです。その期間は家族も集まり、お母さんたちがご飯を持ち寄って毎日のようにパーティーをしていると聞きました。
3ヶ月間、カーニバルのために楽しみながら一生懸命作った作品。当日思いっきり楽しまないでどうするの!とまで思ってしまいます。もちろん製作には技術者も携わっていますが、この町全体の協力があってのカーニバル。
オーナーが「シャッカの人々の集大成がこのカーニバルなんだ。」と言った意味が分かりました。まさに集大成です。
シチリアのシャッカと言う小さな町でWorkawayをすること自体が自分にとって非日常なのですが、その中で味わった「非日常」は、本当に「人生を変える」種になったのではないかなと思います。
ずんずん迫ってくるペッペナッパ、、、の図。
ではまた!!
Sciaccaライフ~初めてのカーニバル②~
皆さんこんにちは、Andyです!
前回に引き続き今回もカーニバルについてです。
初めてのカーニバル①はこちら!
カーニバル3日目、土曜日。
イタリア全土から、大勢の人がカーニバルのために帰省したり観光で来たりする日です。
この日はオーナー繋がりの関係で、カーニバル中にインスタグラムのミートアップに参加することになりました。参加するまで何が何だか分からなかったのですが、行って説明されて理解しました(笑)
インスタグラムで各地域を紹介する団体があり、その人達が主催のイベントでした。全員で町を歩き、古い建物や景色などを紹介してもらいながら写真を撮り、インスタグラムにタグ付けして投稿するという流れ。
この日は16人でカーニバル中の町を歩き、主催の人々に各写真スポットで建物の歴史についての説明をしてもらいました。
もちろんイタリア語での説明だったので、オーナーが英語で通訳してくれました(笑)
このイベントのお陰で、一人では入ることのできないような場所に入れたり、建造物の建てられた時代について知ることができて良かったです。
そしてイベント中にもう一つ貴重な経験をすることに。
なんと、シャッカのローカルテレビにほんの少し出させて頂きました!
もともと番組の途中でイベントの紹介をする予定だったそうで、紹介が終わった後に日本から来た人ということで挨拶をしました。緊張する間も構える間もなく話を振られたので、とりあえず喋る。そんな感じでした。結果楽しかったです!
イベントで、また日本に興味を持ってくれる人が現れました。イベントのスタッフさんです。挨拶を交わした後
彼が「村上春樹の本を読んだことがあって、日本に興味があるんだ。すっごく日本に行ってみたいよ!」と言ってくれました。
よく、ジブリが好きだとか、アニメが好きで日本に興味があるというのは聞きますが、村上春樹さんの本を読んで、つまり、日本の小説を読んで興味を持ったというのを聞いたは初めてでした。
更に「君の住んでる街を見てみたい。画像検索したら出てくるかな?」と言われ、軽い地元紹介もしてみました。
その後も、シチリアの方言を教えてくれたり、人ごみの中を歩くときはぐれないように気を遣ってくれたりして本当にありがたかったです。
日曜日もたくさんの人と交流する日になりました。なんといってもいろんな人が帰省している日。Workawayのもう一つのプロジェクトである言語教室に、元生徒や現生徒の方々、先生が集まりパーティーをしました。そのおかげで、シチリア以外に住んでいる人たちとも知り合えて仲良くなったかな。
興味深いことに、パーティーで、学生時代に日本語の授業を取っていた方に出会いました。理由を聞くと、日本の漫画やアニメが好きだったからだそう。
私が日本人と分かると、どんどん日本語で挨拶してくれました。しかも綺麗な発音。2日連続で日本語が聞こえてくるなんて。もう一度「ここはシャッカだよね?」と自己確認しました(笑)
漫画やアニメ、影響力がハンパないです。正直私はあまり見たり読んだりしないのですが、誇りに思う文化の1つだと認識しています。
2日連続で深夜までオーナーたちとパレードで踊り、へとへとになったので月曜日は一旦お休み(笑)
次回、カーニバル最終日です!
近くで見ると迫力満点。の図。
ではまた!!
Sciaccaライフ~初めてのカーニバル①~
皆さんこんにちは、Andyです!
イタリアで有名なものと言われたら、何を想像しますか?
パスタ、オリーブ、ピザ、コロッセオ、etc、、、
美味しい食べ物や美しい建造物が沢山ありますよね。
カーニバルはどうでしょう?
ここで出てくるのは恐らくベネツィアのカーニバルですかね。
イタリアでは、2月下旬から3月上旬にかけて全国各地で大小さまざまなカーニバルが開催されます(地域によってカーニバルの有無はありますが)。
そして私がいた町シャッカにも、大きなカーニバルがありました。
オーナー曰く、シャッカのカーニバルはシチリアで最大のカーニバルなんだそう。6日間開催されます。
カーニバルの何日も前からオーナーにこんな事を言われていました。
「このカーニバルが君の人生を変える。」
「シャッカの人々の集大成がこのカーニバルなんだ。」など。
とは言われても、カーニバルは一度も体験したことがなく、全く想像がつきませんでした。
ドキドキのカーニバル初日。木曜日でした。太陽の沈み出した18時過ぎに町へ行ってみると空気がいつもと違うことに気づきました。前夜祭のような感じです。まだ人は少なくても、確かに感じるハレの雰囲気。根っからの祭り好きな私。心が浮き立ちます。
カーニバルではフロート、いわゆる山車がいくつも出るのですが、見に行ったらこの日はまだ完成していなかった。
「フロートはちゃんと完成するの?」とオーナーに質問。
すると彼は「毎年こんな風だよ。みんな夜通し作業して完成させるんだ。」
と言っていました。
全8台のフロート、どこのスタッフも楽しそうに作っていました。
そんなこんなで初日は終了。
2日目からカーニバルの本領発揮です。金曜日。華金。TGIF。
この日も18時半ごろに町へ行き、カーニバルに参加。
カーニバルでは仮装している人がいっぱいいます。残念ながら私はカーニバルの事を知らずにシャッカに行ったため、仮装グッズがなかった。
でも、オーナーが今まで使ってきたカーニバルグッズを貸してくれたので、これで私は残りのカーニバルを見に行くことになりました。
フロートも全部完成し、各フロートにダンサーがついてパレードが行われていました。
そしてパレードが終わると、シャッカのメインスクエアにあるステージで各グループがダンスを披露。
皆さん聞いてください、このステージ披露、20時過ぎからようやく始まります。
そのまま深夜まで爆音です。
ここに、シャッカという小さな町のコミュニティー、カーニバルの愛され方、伝統を感じました。老若男女問わず楽しそうに深夜まで遊んでいましたからね。
少なくとも私の地元のお祭りは、あまり夜遅くまで開催できません。多方面に迷惑になるからかな。阿波おどりや郡上おどりは夜通しやっていますね。カーニバルとお祭りは異なりますが、イメージとしてはこのような徹夜おどりなどの感覚です。
メインスクエアの近くのバーに行き、オーナーの友人と合流。
その時、友人に
「このバーに日本語喋れる人がいるからおいで!」と言われ、バーテンダーを紹介されました。
本当に日本語喋ってました。感動。
「もう何年も前に学んだからあまり喋れないけど!」と言ってましたが十分でした。
数年前に大阪に留学し、日本語を覚えたそうです。
まさかこの町で日本語で注文を聞かれるなんて思いもしなかったのでひたすらイタリア語での注文を考えていた自分は、逆に日本語に戸惑いました(笑)
ありがたいことにこのバーテンさんがビールをサービスしてくれました。嬉しかったです。
さきほど言ったオーナーの友人も、日本語での挨拶を知っています。日本が大好きなんですこのおじさん。
私は正直、シャッカと言う小さな町で日本語を話すことなんてほぼゼロだろうと思っていました。日本に興味のある人に会えるかも分かりませんでした。
しかし、蓋を開けてみるとあらびっくり。日本語を喋る人や愛してくれている人が現れ始めました。
オーナーの言った「人生を変える」更なる体験が始まった予感でした。
実は日本をイメージしたフロートがありましたありがとう。の図。
ではまた!!
Sciaccaライフ~寿司ナイト!?~
皆さんこんにちは、Andyです!
3回に渡ってアグリジェント小旅行のことに触れていきました。
気になった方はこちらをどうぞ!
今回は滞在先でのお話です。
はい、スタート!
とある日の朝、オーナーが
「ねぇ、今夜寿司を作らないか?」
と言い出しました。
まぁ、その前から何回か、シャッカは海鮮で有名だから寿司を作れるよと言っていましたが。
遂にその時が来ました。
私は昼間はラボで作業のため、オーナーが魚を買いに行きました。
何を買ってくるのかワクワクしながら石鹸のラッピング。
1時間半ほどしてオーナーが帰宅。満面の笑みで
「マグロと小エビ(シャッカの特産品)とガッリネッラ(ホウボウの一種らしい)を買ってきたよ!」と見せてくれました。
ご覧ください、マグロの塊です。で、でかい。。。
アグリジェントのお隣の県、トラーパニや、滞在先のシャッカはマグロの漁獲量が多く、トラーパニへは日本人の業者さんも買い付けに来るようです。
その日の夜、オーナーの彼女さん、弟さんも一緒にディナーをすることになり、弟さんが家に来るまで3人でディナーの準備。
驚いたことに、オーナーの家には巻き簾や箸、寿司用の海苔がすでに置いてありました。どうやら、ときどき海鮮を買ってきては家で寿司を作って食べているらしい。
ということで、オーナーたちが作る寿司を見てみたいと思い、あえて特に何も言わずに料理のお手伝いをしました。
「イタリアの魚介類は日本のようなしっかりとした管理がされていないから、生で食べるのは不可能だ」と言うオーナー。そんな彼ならではの調理法がありました。
以前の記事でも書きましたが、エビを、数十分レモン汁に浸すという方法。そう、マリネですね。
こうすることで、レモンの酸で表面がうっすら焼けたようになり、殺菌ができます。
それと同時に、レモンの爽やかな風味もついて、臭み消しにもなります。(同じことを2回も言うなと思われそうですが、大切なことなので再度言いました(笑))
今まで下ごしらえとしてのマリネをやったことがなかったので、魚介類を洋風に料理するときにやってみようと思います。
シャリも作ってくれたのですが、こちらは水の分量を間違えたらしく、ベタッとしたお米になってしまいました。でもちゃんと冷まして、水分をできるだけ飛ばして、結果食べることができましたよ!
マリネした小エビはササっと炒め、マグロは大胆にマグロステーキに。
そして完成したものがこちら。
マグロのステーキ~ポテト添え~
正直言うと日本のマグロと違い生臭かったのですが、身自体は美味しかったです。お肉みたいでした。
手巻き寿司by私。巻き寿司byオーナー。
炒めた小エビとスライスしたアボカドを巻きました。今日では王道のコンビネーションですね!海苔は不思議な味がしました。
ガッリネッラの揚げ焼き。
実はこれが一番美味しかった。身がふわふわで、臭みもなく、魚のから揚げのような味付けでした。
異国の地で作る母国の料理。この国の人たちには、自分の国の料理はどう映っているのだろうと思ったり、ハイブリットな何かを作り出せるのではと思ったり、なんだかとても新鮮な気分になりました。
人がいない。。てか夏のような天気だ。の図。
ではまた!!
アグリジェント小旅行③~神殿の谷~
皆さんこんにちは、Andyです!
考古学博物館のテラモーネに圧巻されたまま神殿の谷へ向かった私です(笑)
そうです、神殿の谷です。とにかくすごいんですこの場所。
はい、レッツゴー!
博物館で知り合った女の子と一旦分かれて神殿の谷へ歩いて行きました。
最初は博物館から神殿の谷へはバスで行った方が良いかなと思っていましたが、
そんなに離れていないので歩いて行けます。
むしろ明るいうちなら歩いて行った方が良いかななんて私は思いました。
私のいたシーズンがちょうどアーモンドの花が満開のシーズンで、
歩いていると至る所でアーモンドの花が目に飛び込んできます。
見た目が桜に似ていて、初めて見たときは
「なんでここに桜の花が??」と思ってしまうほど。
そして、、、
てくてくルンルン歩いていると、遠くに神殿がバーン!と登場しました。
どっしりと構えて不思議なオーラを放っているのが遠くからでも分かりました。
鳥肌が立ちました。鳥肌一回目です。
神殿の谷へ辿り着き、敷地へ入ってみると、そこは一番保存状態の良い神殿、コンコルディア神殿への道でした。
コンコルディア神殿を目の前にした時、ギリシャ様式の神殿を初めて見たのと、自分がギリシャ神話が好きなのもあり、言葉にならない感情が湧いてきました。
様式、美しさ、空気感、何もかもが完璧。当時の人々はこの神殿を中心に生活していたのかなとか考えていました。二回目の鳥肌です。
ちなみにコンコルディア神殿は紀元前5世紀半ばに建てられたそうです。
その他にも、ジュノ(ヘラ)神殿、ヘラクレス神殿、ゼウス神殿、ディオスクロイ神殿、横たわったテラモーネを見ることができます。
それでは有名な2つの神殿をどうぞ!
コンコルディア神殿
ジュノ神殿
かなり歩き回る上に神殿の周りは舗装されていないので、行かれる方は動きやすい格好で行くことをおススメします!
あと、一応敷地内にお手洗いやカフェはありますが、自分で飲み物など持って行った方が良いかなと私は思いました。
そうこうしてるうちに、例の女の子と神殿の谷で合流。
はい、博物館にいた時に、神殿の谷でまた会おう!と打ち合わせしていたのです~!
私は彼女が博物館にいる間に一通り見て回り、彼女も神殿の谷2回目なので、来たは良いけど何しようということになりました(笑)
話し合って決まったのは、彼女の見たい神殿をもう一度見て回るというプラン。
絵を描くのが好きな彼女は、ジュノ神殿に行き、さらさらと絵を描き始めました。
どうやら、シュールレアリスムやポップシュールレアリスムを描く人のようで、何となくそれのような絵を描いていました。
正直、絵画に関して詳しくはないですが、彼女の描く絵はかなり好きです。
私には難しかった博物館の展示品の説明、それも理解し、神殿の説明文や、神殿の谷にある像との関係を見つける彼女。私は彼女の説明からそれらを知りました。
あと一つ。
敷地内にある人物の家があります。イギリス人の家です。
なぜここにイギリス人の家があるのでしょうか。
この人はアレキサンダー・ハードキャッスル。元は英国軍艦の船長でした。
1920年代にアグリジェントに旅行しに来た際、神殿の谷の虜になったのです。
その後は皆さんも予想できるでしょう。
ここに引っ越し、余生を神殿の谷と共に過ごしたのです。
その間、私財を神殿の発掘や修復に投じたそうです。
なぜハードキャッスル卿が虜になったのか、行ってみて分かったような気がします。
神殿の谷も十分満喫し、2人で中心地へ戻りました。
美味しいジェラートを求めジェラテリアを探し、たっぷりの絶品ジェラートに舌鼓を打ち、彼女がその日のうちにアグリジェントからシラク―サへ行くとのことでバスターミナルへ向かいました。
なんとそこでトラブルが発生。彼女はアグリジェントからシラク―サまでの直行バスに乗りたかったのですが、スタッフの方にそのバスはないと言われ、どうしたものかと悩んでいました。
なんとかバスで行く方法はないかとスタッフに解決策を聞き、彼女自身も別の方法を考え、結果どうなったかというと、、
彼女は本当に強い。
「今日はもう直行バスがないからカターニャまでバスで行ってそこで一泊するよ!」
でした。その場で宿を探してました、彼女。
ずっと悩んでも仕方ない。方法は他にいっぱいある。ポジティブでかつ見知らぬ土地で生き延びていくための力強さを感じました。実はこれの他にも彼女にトラブルが生じたのですが、一生懸命イタリア語を使って交渉している姿を見て、すぐ逃げ出したくなってしまう自分が恥ずかしくなりました。
私はまだ誰かに頼らないと生きていけないんだなと、気づきました。
でもそれと同時に、どこからかふつふつと勇気や自信が湧いてきました。
今までの短期留学や旅行では感じなかったような感覚です。
彼女と共に過ごした数時間は、私にとってとてつもなく濃い時間になりました。
ではまた!!
アグリジェント小旅行②~アグリジェント州立考古学博物館~
皆さんこんにちは、Andyです!
さて、アグリジェント2日目ですよー。
ではスタート!!
前日にざっくり一日の流れを立て、
2日目はゆっくりと朝の準備をしホテルを出発しました。
アグリジェント駅にあるバーで神殿の谷行きのバスのチケットを購入。
TUAバスという会社のバスで、神殿の谷とアグリジェント駅の往復分(2.4ユーロ)を買うことも可能です。調べてみると、駅と神殿の谷は徒歩での移動もできるようですが、私は往復分を購入しました。
ここのバーの方は観光客の対応を頻繁にしているからか英語でパパっとチケットを売ってくれます。
そうそう、ホテルのスタッフの方も言っていたのですが、
TUAバス全てが神殿の谷に行くわけではなく、路線が決まっているようです。
事前に聞いてしっかり確認しておきましょう!
www.trasportiurbaniagrigento.it
イタリア語ですが一応時刻表を。。。(笑)
チケットを購入し、駅の近くのバス停で待つこと数分。
神殿の谷行きのバスがやってきました。
私は神殿の谷に行く前に考古学博物館に行きたかったので、
乗車時に拙いイタリア語で「博物館に行きたい!」と伝えました(笑)。
というのも、あまり博物館で下車する人はおらず、言わないと博物館を通過してしまうらしいんです。
ちゃんと博物館の前で降ろしてくれた運転手さん、ありがとう。
ルンルン気分で博物館に向かいました。
入場券は受付で買うもんだと思い受付に行くと、
「チケットはお土産売り場で買ってね!」と言われたため出直すことに。
お土産売り場で入場券を買ったのは良いのですが、現金は受け付けてくれません。
クレジットカードを持っていた方が良いです。
無事入場券を購入し、さっそく博物館へ!
中は想像を上回る数の展示品が並んでいました。しかもどれも状態が素晴らしい。
水浴するヴィーナス像は事前にインターネットで調べて見ていたので、実物を見て感動しました。
そして何と言ってもテラモーネ!実物です。とにかく大きい。
これが昔、柱となって神殿を支えていたのかと思うと当時の技術に圧巻です。
あいにくテラモーネの写真しか撮っていなかったのでどういうものがあったかはお見せすることができませんごめんなさい。。
博物館を堪能し、お昼になっていたのでお土産売り場に行き
お土産を買い、併設のカフェで昼食にしました。
席についてクロワッサンを食べていると、とある女の子が
「相席しても良いか」と尋ねてきました。私の答えはもちろんイエス。なんてったって誰かと喋りたかったから!
最初は彼女がどこの国の人なのか英語話者なのか分かりませんでしたが、
いざ声をかけてみると、アメリカから来た若きトラベラーであることが分かりました!
そのまま意気投合し、色んな事を喋りました。そして連絡先も交換。
彼女はまだ博物館を回ってなかったので、いったんそこでお別れしました。
そう、この子が後に私に勇気をくれた女の子です。
また神殿の谷についても書きますのでお楽しみに!
博物館の外観がすでに歴史を感じさせる。。の図。
ではまた!!