Happy days~日々是好日~

主に旅行記です。どこかで誰かの役に立てたら良いなぁ。

アグリジェント小旅行③~神殿の谷~

皆さんこんにちは、Andyです!

 

考古学博物館のテラモーネに圧巻されたまま神殿の谷へ向かった私です(笑)

そうです、神殿の谷です。とにかくすごいんですこの場所。

はい、レッツゴー!

 

博物館で知り合った女の子と一旦分かれて神殿の谷へ歩いて行きました。

最初は博物館から神殿の谷へはバスで行った方が良いかなと思っていましたが、

そんなに離れていないので歩いて行けます。

むしろ明るいうちなら歩いて行った方が良いかななんて私は思いました。

私のいたシーズンがちょうどアーモンドの花が満開のシーズンで、

歩いていると至る所でアーモンドの花が目に飛び込んできます。

見た目が桜に似ていて、初めて見たときは

「なんでここに桜の花が??」と思ってしまうほど。

そして、、、

てくてくルンルン歩いていると、遠くに神殿がバーン!と登場しました。

どっしりと構えて不思議なオーラを放っているのが遠くからでも分かりました。

鳥肌が立ちました。鳥肌一回目です。

 

神殿の谷へ辿り着き、敷地へ入ってみると、そこは一番保存状態の良い神殿、コンコルディア神殿への道でした。

コンコルディア神殿を目の前にした時、ギリシャ様式の神殿を初めて見たのと、自分がギリシャ神話が好きなのもあり、言葉にならない感情が湧いてきました。

様式、美しさ、空気感、何もかもが完璧。当時の人々はこの神殿を中心に生活していたのかなとか考えていました。二回目の鳥肌です。

ちなみにコンコルディア神殿は紀元前5世紀半ばに建てられたそうです。

その他にも、ジュノ(ヘラ)神殿、ヘラクレス神殿、ゼウス神殿、ディオスクロイ神殿、横たわったテラモーネを見ることができます。

それでは有名な2つの神殿をどうぞ!

 

コンコルディア神殿

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ジュノ神殿

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かなり歩き回る上に神殿の周りは舗装されていないので、行かれる方は動きやすい格好で行くことをおススメします!

あと、一応敷地内にお手洗いやカフェはありますが、自分で飲み物など持って行った方が良いかなと私は思いました。

 

そうこうしてるうちに、例の女の子と神殿の谷で合流。

はい、博物館にいた時に、神殿の谷でまた会おう!と打ち合わせしていたのです~!

私は彼女が博物館にいる間に一通り見て回り、彼女も神殿の谷2回目なので、来たは良いけど何しようということになりました(笑)

話し合って決まったのは、彼女の見たい神殿をもう一度見て回るというプラン。

絵を描くのが好きな彼女は、ジュノ神殿に行き、さらさらと絵を描き始めました。

どうやら、シュールレアリスムやポップシュールレアリスムを描く人のようで、何となくそれのような絵を描いていました。

正直、絵画に関して詳しくはないですが、彼女の描く絵はかなり好きです。

 

私には難しかった博物館の展示品の説明、それも理解し、神殿の説明文や、神殿の谷にある像との関係を見つける彼女。私は彼女の説明からそれらを知りました。

 

あと一つ。

敷地内にある人物の家があります。イギリス人の家です。

なぜここにイギリス人の家があるのでしょうか。

この人はアレキサンダー・ハードキャッスル。元は英国軍艦の船長でした。

1920年代にアグリジェントに旅行しに来た際、神殿の谷の虜になったのです。

その後は皆さんも予想できるでしょう。

ここに引っ越し、余生を神殿の谷と共に過ごしたのです。

その間、私財を神殿の発掘や修復に投じたそうです。

なぜハードキャッスル卿が虜になったのか、行ってみて分かったような気がします。

 

神殿の谷も十分満喫し、2人で中心地へ戻りました。

美味しいジェラートを求めジェラテリアを探し、たっぷりの絶品ジェラートに舌鼓を打ち、彼女がその日のうちにアグリジェントからシラク―サへ行くとのことでバスターミナルへ向かいました。

なんとそこでトラブルが発生。彼女はアグリジェントからシラク―サまでの直行バスに乗りたかったのですが、スタッフの方にそのバスはないと言われ、どうしたものかと悩んでいました。

なんとかバスで行く方法はないかとスタッフに解決策を聞き、彼女自身も別の方法を考え、結果どうなったかというと、、

彼女は本当に強い。

「今日はもう直行バスがないからカターニャまでバスで行ってそこで一泊するよ!」

でした。その場で宿を探してました、彼女。

ずっと悩んでも仕方ない。方法は他にいっぱいある。ポジティブでかつ見知らぬ土地で生き延びていくための力強さを感じました。実はこれの他にも彼女にトラブルが生じたのですが、一生懸命イタリア語を使って交渉している姿を見て、すぐ逃げ出したくなってしまう自分が恥ずかしくなりました。

私はまだ誰かに頼らないと生きていけないんだなと、気づきました。

でもそれと同時に、どこからかふつふつと勇気や自信が湧いてきました。

今までの短期留学や旅行では感じなかったような感覚です。

 

彼女と共に過ごした数時間は、私にとってとてつもなく濃い時間になりました。

 

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3つの味が1つのカップに。ジェラートって美味しい。。の図

 

ではまた!!