Sciaccaライフ~初めてのカーニバル①~
皆さんこんにちは、Andyです!
イタリアで有名なものと言われたら、何を想像しますか?
パスタ、オリーブ、ピザ、コロッセオ、etc、、、
美味しい食べ物や美しい建造物が沢山ありますよね。
カーニバルはどうでしょう?
ここで出てくるのは恐らくベネツィアのカーニバルですかね。
イタリアでは、2月下旬から3月上旬にかけて全国各地で大小さまざまなカーニバルが開催されます(地域によってカーニバルの有無はありますが)。
そして私がいた町シャッカにも、大きなカーニバルがありました。
オーナー曰く、シャッカのカーニバルはシチリアで最大のカーニバルなんだそう。6日間開催されます。
カーニバルの何日も前からオーナーにこんな事を言われていました。
「このカーニバルが君の人生を変える。」
「シャッカの人々の集大成がこのカーニバルなんだ。」など。
とは言われても、カーニバルは一度も体験したことがなく、全く想像がつきませんでした。
ドキドキのカーニバル初日。木曜日でした。太陽の沈み出した18時過ぎに町へ行ってみると空気がいつもと違うことに気づきました。前夜祭のような感じです。まだ人は少なくても、確かに感じるハレの雰囲気。根っからの祭り好きな私。心が浮き立ちます。
カーニバルではフロート、いわゆる山車がいくつも出るのですが、見に行ったらこの日はまだ完成していなかった。
「フロートはちゃんと完成するの?」とオーナーに質問。
すると彼は「毎年こんな風だよ。みんな夜通し作業して完成させるんだ。」
と言っていました。
全8台のフロート、どこのスタッフも楽しそうに作っていました。
そんなこんなで初日は終了。
2日目からカーニバルの本領発揮です。金曜日。華金。TGIF。
この日も18時半ごろに町へ行き、カーニバルに参加。
カーニバルでは仮装している人がいっぱいいます。残念ながら私はカーニバルの事を知らずにシャッカに行ったため、仮装グッズがなかった。
でも、オーナーが今まで使ってきたカーニバルグッズを貸してくれたので、これで私は残りのカーニバルを見に行くことになりました。
フロートも全部完成し、各フロートにダンサーがついてパレードが行われていました。
そしてパレードが終わると、シャッカのメインスクエアにあるステージで各グループがダンスを披露。
皆さん聞いてください、このステージ披露、20時過ぎからようやく始まります。
そのまま深夜まで爆音です。
ここに、シャッカという小さな町のコミュニティー、カーニバルの愛され方、伝統を感じました。老若男女問わず楽しそうに深夜まで遊んでいましたからね。
少なくとも私の地元のお祭りは、あまり夜遅くまで開催できません。多方面に迷惑になるからかな。阿波おどりや郡上おどりは夜通しやっていますね。カーニバルとお祭りは異なりますが、イメージとしてはこのような徹夜おどりなどの感覚です。
メインスクエアの近くのバーに行き、オーナーの友人と合流。
その時、友人に
「このバーに日本語喋れる人がいるからおいで!」と言われ、バーテンダーを紹介されました。
本当に日本語喋ってました。感動。
「もう何年も前に学んだからあまり喋れないけど!」と言ってましたが十分でした。
数年前に大阪に留学し、日本語を覚えたそうです。
まさかこの町で日本語で注文を聞かれるなんて思いもしなかったのでひたすらイタリア語での注文を考えていた自分は、逆に日本語に戸惑いました(笑)
ありがたいことにこのバーテンさんがビールをサービスしてくれました。嬉しかったです。
さきほど言ったオーナーの友人も、日本語での挨拶を知っています。日本が大好きなんですこのおじさん。
私は正直、シャッカと言う小さな町で日本語を話すことなんてほぼゼロだろうと思っていました。日本に興味のある人に会えるかも分かりませんでした。
しかし、蓋を開けてみるとあらびっくり。日本語を喋る人や愛してくれている人が現れ始めました。
オーナーの言った「人生を変える」更なる体験が始まった予感でした。
実は日本をイメージしたフロートがありましたありがとう。の図。
ではまた!!